新居づくりで、途方に暮れた日
新居を購入したとき、漠然とした「好きなインテリアのイメージ」がありました。
海外映画で見るような、洗練されていて、でもどこか温かい空間。
ホテルのように整っているのに、ちゃんと“暮らし”の気配もある家。
そんな住まいに憧れていました。
でも実際に家づくりが始まると、
何を選べばいいのか。
どこで探せばいいのか。
何を基準に決めればいいのか。
まったく分からなかったのです。

家具を選ぶ経験は、意外と少ない
考えてみると、衣食住の中で、家具や照明を選ぶ経験って、圧倒的に少ないのです。
洋服なら、試着を重ねながら、「自分にはこれが似合う」「こういう雰囲気が好き」という感覚が、自然と育っていく。
でも住まいは違う。
毎日過ごす空間なのに、“空間全体を整える経験”を積む機会が、ほとんどありません。
だから私は、聞いたことのあるメーカーを見に行ったり、SNSで見つけた家具を保存したり、総合家具店を何軒も回ったりしました。
「素敵」
「これ、いいかも」
そう思って選んだはずなのに、いざ家に置いてみると、なぜか整わない。
家具単体では素敵なのに、空間になると、思い描いていた雰囲気にならない。
そのたびに、“なんでだろう”“センスがないのかな”と、途方に暮れていました。
インテリアは、“空間全体”でできている
でも今なら分かります。
それは、センスがないからでも、決断力が足りないからでもなくて、「空間全体で考える経験」が足りなかっただけ。
インテリアは、家具単体ではなく、
照明、素材、余白、視線、色の重なり――
そういう“空間全体”でつくられているからです。
新居づくりが苦しくなってしまう理由
そしてもうひとつ、当時の私が苦しかった理由があります。
それは、「選ぶこと」が多すぎたこと。
仕事をしながら、家のことを考えながら、床材、クロス、カーテン、照明、家具……次から次へと決断がやってくる。
本当は楽しいはずの新生活が、いつの間にか“終わらないタスク”のようになっていました。
「迷う時間」を手放せる存在でありたい
だから私は今、「迷う時間そのものを手放せる存在」でありたいと思っています。
ただ家具を提案するのではなく、その方が本当に叶えたい暮らしを整理しながら、空間全体を整えていく。
忙しい毎日の中でも、帰宅した瞬間ほっとできる、
そんな住まいを一緒につくりたいと思っています。
「好きな家具を選んでいるのに、なぜかまとまらない」
それは、“アイテム選び”ではなく、空間全体の設計が必要なサインかもしれません。

Serendipity Styleでは、 視線の流れや照明、余白まで含めて、 “空間全体”を整えるインテリアコーディネートをご提案しています。


